最近、社会全体に高齢が進んできたため高齢者が介護保険のサービスを利用するに当たってケアマネージャーを選び方が重要になってきた。本来ケアマネージャー(以下ケアマネ)とは自由に選ぶことが出来、また自由に変えることが出来るものである。
そこでケアマネを選ぶ基準で重要なのが、ケアマネとの相性である。いくら高齢者と言えども人間である。人生の先輩である高齢者に対してその人が必要だろうと思い、様々なサービスを提案する全てが受け入れられることは先ずない。家族の意向に反して介護という言葉を毛嫌いする利用者が多いからだ。慣れているケアマネならそんな利用者の気持ちを瞬時に察し、まずは無理しない程度に少しずつサービスを提案していく。
そんな中、重要なのが利用者と家族の間に立っての立ち回り方である。家族の意向を組んで、利用者を家族全員が介護しやすい状態に持って行ってくれるケアマネがベストだ。所詮人間関係が一番困難になるケースが極めて多い。姑問題、兄弟の仲、夫婦の仲、そんな人間関係を瞬時に判断し利用者と家族の心を開きお互いを前向きに支えあえる状態を作れる人間性を兼ね備えた人物こそ理想的だ。介護とは最後は人間対人間だ。